沖縄ガンマナイフセンター−医療法人 寿仁会

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ガンマナイフとは

ガンマナイフとは(治療の原理、安全性)

ガンマナイフは、定位的脳放射線手術装置のことです。ガンマナイフの治療機器はスウェーデンのELEKTA社製のパーフェクションを用いて治療しています。ガンマナイフには192個のコバルト60の線源が図のように配置されています。この線源から発せられる192本の放射線ビームをアイソセンターと呼ばれる焦点に集中させることによって目的とする病変をピンポイントで治療する機械です。1本1本の放射線ビームは、正常脳に影響のない程度の線量ですが、アイソセンターでは192本もの放射線ビームが収束されるので、線量が積算され病変に高線量を作用させることができるのです。

添付画像

 ガンマナイフ機種が2012年11月最新機種パーフェクションに変更になって、①治療時間が大幅に短縮し、②治療域が大幅に拡大し、③システムが自動化されヒューマンエラーの可能性がなくなりました。そして治療部位以外の④被ばく線量が従来機種の100分の1になっています。

ガンマナイフの歴史

1950年頃よりスウェーデンの故ラース・レクセル教授によって研究開発がすすめられ、1968年にコバルト60をエネルギー源として最初のガンマナイフが誕生しました。
以来その治療成果の素晴らしさが徐々に認められ、アメリカ、ヨーロッパをはじめわが国において脳神経外科領域の最先端の治療法として脚光を浴びています。

ガンマナイフの構造

 太陽の光を凸レンズで集めると紙が焦点で焼ける現象と似た原理でガンマナイフの本体には201個のコバルト源泉がヘルメットの中心で一点に集中するように装填されています。
一本の放射線のビームの力は弱いので、頭を貫通してくるとき頭皮・骨・脳・血管や神経を傷つけませんが、焦点では201本のビームが交わり非常に高い放射線のエネルギーが0.3mm以内の誤差という正確さで一点に集中照射されます。
従って病巣周囲の正常細胞が吸収する線量は最小限に抑えられます。


ガンマナイフは、従来治療困難であった部位の脳腫瘍や脳血管の奇形の治療が可能です。
多くの場合、入院は3日間ですみ、頭部に皮膚切開による傷も残さず、治療中に痛みを感ずることもなく、非常に高い精度で侵襲が低い治療法です。

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